2005年08月31日

いつまで続けるつもりだ、球場・球団の殿様商売

 スポーツを書くライターは無料で試合を観ていると思っている人が多いかもしれない。
 たしかに書く原稿の内容が、その試合の経過を伝えるものだったり選手のコメントだったりする場合は、取材申請をしてIDカードをもらい、無料で球場に入ることはある。だが、それ以外は一般人と同じように入場料を払って観る。

 私の場合は年間平均でプロ野球は5〜6試合(Jリーグは3〜4試合)、個人的にスタジアムに出かけて行って観る。自腹の時はスコアやメモなんかとらないで、ビールを飲んだりしながら楽しんでいる。

 ところが、ここのところビールを飲むことがなくなった。高いからだ。東京ドームで800円、神宮球場で700円。紙コップ一杯分、約350ミリリットルでこの値段だ。他の球場はチェックしていないが、どこも大体こんなものだろう。
 安売りの酒屋に行けば同じ350ミリリットルの缶ビールが200円前後で買える。発泡酒なら130円だ。居酒屋でもビールの大ビン(633ミリリットル)が400円ぐらいだ。
 球場内は他の飲食物も高い。東京ドームの場合だが、紙コップ入りのコーラが250円、弁当は千円前後、立ち食いそば・うどんが600円。球場内の物価は1・5倍から2倍なのだ。

 日銀総裁や財務官僚が「景気は踊り場を脱却した」なんて理解不能な言葉で楽観論を語っているが、世の中はまだまだ不景気だ。デフレも続いている。物価は安くなったが、収入も少ない。おカアさんたちは1円でも安い食材を買おうとスーパー巡りをし、おトウさんたちは、昼メシを300円の豚丼にしようか、立ち食いそばにしようかで悩んでいる(私がそうだ)。
 そんなご時世に、一杯800円のビールなんか、とても飲めたもんじゃない。家計を守るカミさんに申し訳が立たない。

 入場料も高い。どの球場も内野席は4千円〜5千円する。球場内でメシを食ってビールの一杯も飲もうと思ったら、1万円札が必要だ。これじゃ気軽に観に行くことはできない。

 球界は野球人気が落ちた、観客動員が減ったと騒いでいるが、本当に危機感を持っているのか疑問だ。バブル時代と変わらない、こんな殿様商売を続けているのだから。
 最近、ヒーローインタビューのしめくくりで「球場に来てください」という選手が多いが(球団が言わせてるんじゃないか)、行きたくたって行けないんだよ。

 球界改革もいいけど、こういうところから見直すことも必要なんじゃないかと、130円の発泡酒を飲みながらラジオの阪神−中日首位攻防戦を聴きつつ思った。
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熱い思いが伝わってくる選手、黒木知宏

 この2日間、100キロマラソンのことばかり書いていて触れられなかったけど、28日のロッテ・黒木知宏投手の復活は、うれしいニュースだった。

 この日の先発が前もって報じられていたため、千葉マリンスタジアムの前売りチケットは完売。立ち見も出る盛況で、入場者は今季最多の2万9千人近くになった。
 ファンはよく分かっているなと思った。プロ野球人気が落ちているといわれているけど、魅力のある選手が出てくれば、ファンは球場に足を運ぶのだ。

 黒木の投げる姿からは1球にかける思いが伝わってくる。勝負どころでは一層気合が入るのがわかるし、打たれれば本当に悔しそうにする。
 他の選手だって、同じ気持ちでプレーしているのだろうが、どこかが違う。

 とりたててオーバーアクションをするわけでもないし、ファン受けをしようとする意図も感じられない。それでいて思いを伝えてしまうのは、天性の才能だな。

 その黒木が右肩痛の故障を克服し、1勝をあげた。
 ロッテが1番好きなチームではないけれど、黒木が登板する試合は見たい。

 黒木のような選手が、もっと出てくれば、プロ野球人気も復活すると思うのだが…

 




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2005年08月29日

なぜ? 24時間テレビの瞬間最高視聴率40%超

「24時間テレビ」の瞬間最高視聴率が40%を超えたらしい。
 すごい数字だ。
 この瞬間とは、もちろん100キロマラソンのゴール。
 100キロマラソンについては昨日、批判的なことを書いたから、「しまった、大多数の日本人を敵にまわしたか?」(大げさ)と思ったが、日記には好意的な意見が多くて安心した。

 視聴率が高いということは、あのマラソンに感動している人がそれだけいるということだ。わからないなあ。
 大晦日の紅白歌合戦と同じで、100キロマラソンも夏の恒例行事として“一応”見ていた人が多かったのだと思いたい。

 ともあれ高視聴率に日テレは大喜びだろう。
 来年はさらに力を入れて感動を演出するに違いない。やれやれだ。
posted by アイザワ at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月28日

なんか違和感、24時間テレビの100キロマラソン

 日テレ「24時間テレビ」で恒例の100キロマラソンをやっていた。今年のランナーは59歳の丸山弁護士だ。このマラソンは「24時間テレビ」の看板イベントでもあり、結構人気もあるようだが、私は好きになれない。

 アスリートではないタレント(今回は弁護士だが)が、24時間で100キロ完走を目指す。つまり、自分たち(視聴者)と変わらない普通の体力の人が、そんなすごいことにチャレンジするという点で注目を集めるわけだ。

 24時間続く番組中、同時進行で頑張っているランナーがいる。それは番組の柱となっているチャリティにも貢献している。酷暑の中、不眠不休で襲ってくる疲労や足の痛みこらえて走る姿に感動し、勇気づけられる人も多いのだろう。
 そういう意味があるのは分かる。が、なんか違和感がある。

 100キロを24時間で移動するには、1時間で4キロちょっと行けばいい計算になる。大人の男が普通に歩くスピードだ。少しペースを上げれば6キロぐらいは行く。だったらウォーキングでいい。走ることはないのだ。
 それだって24時間不眠不休で歩き続け、100キロを踏破するのは大変なことかもしれない。やったことがないから分からない。でも、走ってヒザや腰に負担をかけるより合理的だ。ふだんスポーツを書くことが多いせいか、ついそのように考えてしまう。

 しかし、100キロマラソンに起用されたランナーは走る。疲れきって走れなくなった時に歩く。そしてゴールの武道館が近づくと気力を振り絞り、痛みをこらえて再び走り出す。その姿を見て感動する人もいるのだろうが、私は素直には感動できない。
 視聴者を感動させるために、テレビ局はランナーに無理を強いている。感動を意図的に作ろうとしている(最初から歩いていたら絵になんないもんなあ)。
 そんな思惑には乗せられたくないと思ってしまうのだ。

 もちろん、チャレンジし完走した丸山弁護士には敬意を表する。59歳で100キロを走破することが、どれだけ大変なことか、40代の私には皮膚感覚として想像できる。でも、それでも見る気にはならなかった。

 まあ、嫌なら見なければいいだけで、こんなことを書く必要はないのかもしれないけど、妙に世間が注目しているのでひとこと言いたくなった。
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2005年08月27日

高校野球は何も変わらない

 駒大苫小牧の優勝が、高野連から認められたという。
 これで一件落着という感じだが、スッキリしない。

 この数日間の騒ぎは、いったい何だったのだろう。
 潜在的にある体罰、強い野球部の周辺に渦巻くねたみや反感、不祥事を連帯責任で裁く高野連のアナクロな体質、それを利用する投書…、高校野球の嫌な部分ばかりが見えた日々だった。

 高野連は「これを教訓に暴力のない高校野球を目指してほしい」という通達を出したそうだが、こんな言葉だけでは現場は変わらない。教訓といえば「高野連に逆らったらまずい」と学校側に思わせたことぐらいではないか。
 
 こんなあと味の悪い騒動は、これからも起こるはずだ。

 
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2005年08月26日

淡々と続く日々をどう過ごすか

 大会が終わる。
 勝った者は歓喜の涙を流し、達成感に酔いしれる。負けた者はふがいない自分を責め、悔しさをかみしめる。その後数日間、勝者は周囲から祝福され、心地よい興奮状態にある。一方、敗者はしばらくはツラい時間を過ごさなければならない。
 しかし、それが過ぎると勝者にも敗者にも日常が戻る。淡々と続く日々がやってくる。

 その中には気分よく過ごせる日もあるだろう。だが、多くは面白くもなんともない日だ。キツい練習だって待っている。どちらかといえば、ツラくて嫌な時間を過ごすことが多くなる。すべてがうまくいかず、追い詰められることだってある。

 スポーツをしていない人も同じだ。
 単調な日常をなんとか過ごす、つまり生きていくにはどうするか。
 一日を乗り切るために、人としゃべる、音楽を聴く、映画を見る、本を読む、テレビを見て笑い転げる、恋愛する…、人はいろんなことをする。そのうちのひとつがスポーツ。

 だが、常に新鮮な気持ちでスポーツに打ち込んでいる人は稀だろう。時には飽きてしまうこともある。体調がすぐれないこともある。たぶん、多くの選手がさまざまな葛藤を抱えながら練習をし、試合まで続く単調な日々を過ごしている。
 そんな中でも決して気持ちを切らず、なんとか自分を奮い立たせてやっていける者だけが栄光に近づけるのだと思う。

 インターハイが終わり高校野球が終わり、世界水泳も世界陸上も終わった(まだ世界柔道は残っているけど)。私も本格的に仕事モードに移らなければならない。
 だから、こんなことを考えるのだろうか。
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2005年08月25日

部活も楽しいことばかりじゃない

 エナメルバッグが流行っている。
 ピカピカ光るエナメル地でできたスポーツバッグだ。
 高校生や中学生の競技会場に行くと、ほとんどの選手がこれを持っている。

 観察すると、ふたつのタイプがある。
 ひとつは、スポーツブランドのロゴがプリントされたタイプ。「自分が好きなブランドはこれだ」と主張するように肩から下げている。
 もうひとつは、学校名がプリントされたタイプ(クラブ名の場合もある)。このタイプを持っているのは大体が強豪校の生徒だ。同じバッグを持つことで連帯意識を持たせる意味があるのだろう。

 高校名プリントタイプを持っている高校生を見ると、どこの高校で何の部活をやっているのか、ついチェックしてしまう。
 今日は電車の中で、そんな高校生の対照的な姿を見た。ひとりは高校名を堂々と見せるように持っていた。磨いているのか、ただでさえ光るバッグが、さらにピカピカ光って見えた。充実した部活の日々がうかがえた。
 が、別の場所で見たもうひとりは高校名を内側に向けて見えないようにして肩から下げていた。バッグも心なしか汚れていた。
 部活で何か嫌なことがあったのか。競争に負けて試合に出る望みを絶たれ、部活に対する情熱を失ったのか。その姿から、いろんなことを考えてしまった。
 いずれにしても、今、その高校のクラブにいることを後悔しているように見えた。

 部活も楽しいことばかりじゃない。彼らも色んな悩みを抱えていることを思い知らされた。
 駒大苫小牧と明徳義塾の野球部員も、今は高校名を見せたくない心境なんだろうな。他の学校にも、そういう高校生はいっぱいいるはずだ。

 エナメルバッグは、それを持つ高校生の心を映す鏡のような気がした。

 







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高校野球暴力事件の処分を報じるマスコミの体質

 昨日、日記に高校野球の暴力事件に対する処分のことを書いたら、急にアクセスが増えた。みんな、この問題には関心があるんだなあ。
 で、これに言及しているブログを覗いてみたところ、ほとんどが選手に同情的。連帯責任はおかしい、優勝取り消しなんてあってはならない、高野連はひどいといった意見が大半だった。

 その中で私が鋭いと思ったのは、この問題を報じるマスコミについての意見だ。
 「暴力はいけない」、「処分もやむなし」の論調で横並び。連帯責任や高野連の対応を批判しないのはおかしいというものだ。
 一応マスコミの片隅にいる私の、それに対する見解を書いておこう。

 実はマスコミもホンネとタテマエを使い分けているのだ。

 高校野球を運営しているのはご存知高野連。その広報の役割を務めるのは朝日新聞(夏の選手権)だ。朝日としては高野連とは良好な関係を続けたいから、絶対に批判的なことは書けない。営業に直結する大事なイベントでもあり、従来通り「清く正しく美しい」ものとして報じ続ける。
 朝日は公称800万部以上の販売部数を誇る大新聞だ。朝日ブランドの力は強く、朝日の書くことなら正しいと思い込む人も少なくない。で、「高校野球に暴力はあってはならない」という世論ができる。
 他のマスコミも朝日に同調する気はないものの、世論を敵にまわすのはまずいから、当たり障りのない報道をする。意見を述べるとすれば、やはり「暴力はいけない」。または事実だけを伝える客観報道に徹する。余計なことを書いて抗議が来ても困るし、高野連にも気を遣わなければ後の仕事に響くからだ。
 それでますます処分は妥当という世論ができあがる。
 ワイドショーのコメンテーターなども、その空気は察知しているから、「可哀相なのは選手だ」などといいながら、「暴力はいけない」という結論でお茶を濁すことになる。

 これがタテマエ。
 でも、記事を書いた記者もコメンテーターも、仕事が終わって酒場で飲んでいる時には「部活であの程度の体罰は当たり前だよな」、「チクったやつの気が知れない」とか言っているのだ。
 これがホンネ。
 頭で考えていることと表現する内容が違うのだ。

 ところが、ブログの主たちは自分の頭でこの問題を考え、おかしいことはおかしいと素直に書いている。こっちの方が、よっぽど正常だと思う。

 で、アンタがマスコミで仕事をする時は、ホンネとタテマエを使い分けてるの?と突っ込まれると、ちょっと困る。
 原稿を書く時、世間の空気を読むことは確かにあるからだ。
 でも、好きなスポーツに関しては、評価すべきことは評価し、批判すべきことは批判する姿勢を持ち、ホンネを書いていこうと思っている。


 
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2005年08月24日

高校野球・暴力事件のペナルティについて

 昨日の日記に書いたように、今日は都市対抗野球を見てきた。
 1球ごとに投手を元気づける「励ましの達人」のプレーを見、声を聞くためだ。
 その選手、三菱重工長崎の鈴木勘弥は1番セカンドで出場したからプレーは見ることはできた。が、肝心の励ましの声は聞けなかった。声は出しているのだが、両チームの応援団の大音量にかき消されて、まったく聞こえないのだ。

 都市対抗は何度も見ていて応援が派手なのは知っていたが、これほどまでにすごくなっているとは思わなかった。ブラスバンド+大太鼓+ボリュームいっぱいのアナウンスでガンガンやる。それも途切れなしだ。これが屋根のない球場なら音も拡散するのだろうが、ドームだから内側に音がこもる。
 選手のかけ声なんか聞こえるわけがない。

 まあ、応援合戦も都市対抗の華のひとつだから(応援コンクールがあって表彰されたりもする)、これも仕方がない。ゲーム自体は逆転また逆転の緊迫した展開で面白かったから、見に来た甲斐はあった。
 結果は4−3でNTT西日本の勝利。鈴木がいる三菱重工長崎は初戦で姿を消すことになった。


 ところで、高校スポーツ大好きライターとしては、今話題になっている駒大苫小牧や明徳義塾の暴力事件の対応にも触れておかなければならないだろう。
 ちょっと長くなりそうだけど書く。

 このような問題が起こり、その対応の是非が議論になるのは「ホンネ」と「タテマエ」を曖昧にしたまま国民的人気イベントになってしまった高校野球の宿命だと思う。

 ホンネで動いているのは現場、つまり各学校の野球部だ。すべての学校がやっているとはいわないが、指導の過程では多少の暴力的行為はあるものだ。たとえ殴らなくても特訓という名のシゴキがある。伝統的に行われている「ケツバット」などというお仕置きもある。これも、見方によってはひとつの暴力だろう。
 そうでなくても元気な盛りの若者の集団だ。ちょっとした争い事や、イタズラ心でタバコや酒に手を出すこともある。そうした一つひとつを不祥事として処分していたら、高校野球は成立しなくなってしまうはずだ。
 で、少々の不祥事は表に出さないようにしようという体質が生まれる。これがホンネだ。

 一方、タテマエで動いているのが統轄団体の高野連だ。指導者だった人も多く、野球部内がホンネで動いているのも知っている。が、文部科学省の管轄下にあって「教育」の名のもとで大会を運営している以上、「清く正しく導く」というタテマエは守らなければならない。

 ここでまた、ホンネで動く現場に戻る。
 よく「ベンチに入らなかった者も心をひとつにして頑張った」という言い方がされるが、競争をしている集団である以上、そんなキレイ事ばかりではない。レギュラー争いで負けた選手や親には不満を持つ者もいる。また、強い高校のやり方に批判的なライバル校の関係者もいる。人気スポーツである分、他の競技以上にその辺にはドロドロとしたものが渦巻いている。

 今回の明徳義塾と駒大苫小牧のケースは、内部事情をよく知る者の投書や関係者の告発で不祥事が明らかになった。不満を持つ者がタテマエを守る主催者にホンネの事実を突きつけたわけだ。そうなれば当然、厳しい処分になる。
 今回の問題は以上のような構図があって起こった。

 これを踏まえた上での私の見解はこうだ。
「高校野球チームの指導者も選手も高野連に加盟して初めて大会に出場できる。タテマエで動いている団体であることを承知のうえで参加しているわけだ。ならば厳しい処分も甘んじて受け入れなければならない」
 現状では、こういうしかない。


 だが、これが結論ではない。
 高校スポーツの選手たちが懸命にプレーする姿を見るのが好きなライターとしては、上からの有無を言わせぬ厳正な処分に納得できない部分は大いにある。
 甲子園でプレーすることを夢見て、栄光をつかむことを目指して必死で頑張ってきた選手、不祥事には無縁の選手にまで連帯責任を負わせるのはやはりおかしい。
 突然、出場を取り消された選手は自暴自棄になるかもしれない。不祥事を起こした当事者も負い目を背負って生きていかなければならない。
 これが「教育」として正しいのだろうか。

 で、私が考えた対応法はこうだ。
 不祥事を起こしたチームもプレーの機会は与える。ただし、ハンデをつけて。
 ペナルティとして金属バットの使用を禁止し、木のバットで試合をさせるのだ。反発力が弱く、使い慣れていない木製バットで打つのは、かなりのハンデになる。
 が、守り勝つという可能性もある。名誉挽回の機会も与えられる。
 真面目にやってきた選手も、この程度のハンデで出場できるなら納得できるだろうし、不祥事の原因になった者も重荷は少なくなるだろう。不利になるというペナルティはあるわけで、反省を促す意味もある。

 出場停止などの処分を課されるのでは、これからも投書などによる足の引っ張り合いは増えるだろう。だが、出場が認められるなら、そうしたマイナスの方向へ投入されるエネルギーも軽減されるかもしれない。

 この方法なら誰も悲しい思いをしないで済むのではないだろうか。
 これは高校スポーツ好きの一ライターの思いつきに過ぎない。
 が、時代も変わったのだし、こんなドライな対処法、発想を変えた代案が論じられてもいいと思う。
 みなさんはどう思いますか?
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2005年08月22日

励ましの達人を応援しに都市対抗野球を見にいく

 今日、都市対抗野球が開幕した。
 都市対抗は社会人野球最大のイベントだ。が、多くのスポーツイベントが行われる今、注目度が高いとはいえない。見に行くのは出場する企業に所属し、動員をかけられて行く人ばかりだ。

 私にはとりたてて応援しているチームはないが、観戦に行く。見たい選手がいるからだ。三菱重工長崎に所属する鈴木勘弥という内野手だ。

 私は今年の夏、縁あって社会人野球の選手に接する機会があった。9月3日からオランダで開幕する野球W杯に出場する日本代表チームを取材することになり、7月下旬、合宿が行われた山形・鶴岡まで行ってきたのだ。

 その紅白戦での目撃談。
 投手の1球ごとに励ましの声をかける選手がいた。1塁を守っていた鈴木だった。
「キレてるぞ!。そのボールを投げていれば大丈夫だ」
「いいコースだ。いいぞ、その調子だ」
 よく通る声でこんな言葉をかけ続ける。
 プロにも高校にも、声をよく出す選手はいるが、その多くはワンパターンだ。「打たせていこうぜ」とか「バッチ、コーイ」とか。だが、球種やコースまで具体的に示して、投手を励まし続ける選手は初めて見た。

 ひょっとすると声を出すことで自分の守りのリズムを作っているのかもしれない。が、私にはともに戦う仲間への心からの励ましに聞こえた。1球もおろそかにせず、真剣に野球に取り組む姿勢がうかがえた。その声にはスタンドにいた私もなぜか元気づけられた。

 日本代表に呼ばれるぐらいだから好選手であることは確かだ。が、プロ入りの可能性はすでにない31歳の地味な選手。長崎のグラウンドで地道に練習を重ねて、向上を続けてきたはずだ。
 その鈴木が社会人の晴れ舞台でプレーする姿を見るために、年季の入った励ましの声を聞くために東京ドームに行く。

 三菱重工長崎は明日、NTT西日本と対戦する。
 


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2005年08月21日

亀田興毅はボクシングの申し子だ

 大昔、ボクシングをやっていたことがある。大場政夫に憧れ、輪島功一のファイトにしびれて(トシが判るなあ)、ジムに通いだしたのだ。
 だが、今思い返すと典型的なダメボクサーだった。ジムではパンチの打ち方を指導してくれる。「ストレートはこう出す、フックはこう打つ」と教えてもらった通りに一生懸命練習し、それを身につければ強くなると思っていた。形から入っていたわけだ。

 今日行われた東洋太平洋フライ級タイトルマッチでKO勝ちし、18歳の若さで王者になった亀田興毅は全然違う。まず、相手をどつき倒してやろうという闘争心がある。その思いを実現するには最高の打ち方をしなければならない。倒すにはどうするかをつきつめ、そのための練習を積むことで形ができてくるのだ(考えてみれば、一時代を築いた名ボクサーはみんなそうだ)。
 実際、亀田のパンチは実にきれいだ。

 でも、これは誰もができることではない。私はDNAの違いだと思っている。
 亀田には闘いのDNAがあるのだ。親父さんを見ても、闘争心の塊だもんなあ。

 とびっきり濃い闘争DNAを持つ亀田は、まだまだ強くなりそうだ。

posted by アイザワ at 22:29| Comment(1) | TrackBack(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校生アスリートの夏が終わった

 今日は素直に高校野球をテレビで観戦。
 それは正解だった。
 勝負がどちらに転がるか最後まで解らない好試合。ミスもあったけど、それも試合に緊張感があったからだろう。ひとつひとつのプレーから目が離せなかった。
 連覇を達成した駒大苫小牧、おめでとう! 北国のチームはさらに勇気を与えられただろう。北海道は大騒ぎだろうな。京都外大西も頑張った。

 野球が終わったら、すぐにチャンネルを変えて、インターハイの競泳観戦。最後の種目の男女自由形リレーを見ることができた。陸上競技と同様、競泳もリレーは熱くなる。会場の盛り上がりが画面からも伝わってきた。優勝は男女とも春日部共栄(埼玉)。おめでとう。他の高校もよくやった。
 なお、昨日準決勝を会場で観戦した水球は、秀明英光(埼玉)が10−4で富山北部を下した。

 野球もインターハイも今日で閉幕。高校生アスリートの夏は終わった。
 3年生はこれまでとまったく違う生活が始まる。目標を大学受験に切り替える人もいる。就職に備えて、放課後、自動車教習所に通い始める人もいるだろう。ひとり一人が新たな一歩を踏み出す。
 そうしてみんな大人になっていくんだな。大きな祭りが終わったようで、ちょっと寂しい。

 私もこれから忙しくなる。当ブログからリンクしているから知っている人もいると思うけど、別に高校スポーツのデータを集めたサイトを制作・運営している。インターハイと高校野球が終わった今、その集計作業を始めるのだ。好きで始めたことだけど、これが結構大変。
 でも、仕事の合間を縫ってできるだけ早く集計し、その結果をサイトに反映します。
 見たことがない人も、ちょっと覗いてみてください。
posted by アイザワ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月19日

高校野球には背を向け、高校水球の準決勝を見てきた

 高校野球の準決勝2試合は、とても魅力ある組み合わせになった。これまで見てきた関係上、見逃したくはない。

 だが、野球はテレビでダイジェストが放映されるわけだし、試合会場へ行かなければ見られない高校競技を見に行くことにした。
 インターハイの水球である。

 野球に比べれば、はっきり言ってマイナー競技だ。が、全国の上位を争うチームのレベルは相当高い。今日は準々決勝、準決勝が行われた。その真剣勝負をナマで見たかったのだ。

 ベスト8に残ったのは、埼玉栄・秀明英光(埼玉)、富山北部、前橋商(群馬)、津田学園(三重)、金沢市立工(石川)、幕張総合(千葉)、明大中野(東京)。
 そして準決勝は富山北部−埼玉栄、秀明英光−前橋商の戦いになった。

 結局6試合見られたわけだが、いずれも熱戦だった。
 水球は「水中の格闘技」と呼ばれることもあるほどで、プレーはとても激しい。ゴール前では相手の体を引っ張ったり、のしかかったり。ボールを奪う振りをして、張り手を食らわしている選手もいた。もちろん、あからさまな妨害プレーをすると反則を取られ、「退水」という目に遭う(20秒間コートの外に出なければならない)。が、それも辞さないファイトあふれるプレーには熱くなった。

SANY0103.JPG

 水球はヨーロッパではサッカーに迫る人気競技。見れば面白いのになあ。

 日本では野球が光とすれば水球は陰。
 しかし、陰でも力の限りを尽くしてプレーしている選手たちはいる。
 その真剣なまなざしは、甲子園の球児と少しも変わらなかった。

 明日の決勝戦は、富山北部高と秀明英光高の対戦だ。
 
posted by アイザワ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大阪桐蔭の4番・平田のバッティングに度肝を抜かれた

 仕事があるため、昼休み限定のつもりで高校野球を見始めたが、目が離せなくなってしまった。
 逆転、また逆転の試合展開自体も見ごたえがあったが、それ以上に大阪桐蔭の4番打者・平田良介のバッティングに度肝を抜かれたのだ。

 4打数で3ホームラン、2塁打1本。1試合3ホームランは清原以来、14塁打は大会新ということだが、それ以上にバットの振りにびっくりした。力まずラク〜に振っているのに打球はグングン飛んでいく。リストが強くインパクトの瞬間に最大の力が入り、力を抜きながら大きく振りぬく。それができるところに天性のバッティングセンスを感じた。将来は記録だけでなく清原を抜く可能性さえあると見た。

 試合が終わると、今度は教育テレビでインターハイの競泳観戦。こちらにもスーパー高校生が出ていた。世界水泳にも出場した内田翔(高崎商・群馬)、上田春佳(武蔵野高・東京)、矢野友理江(太成学院大高・大阪)の3人だ。内田は男子200m自由形で、上田は女子200m自由形で、矢野は女子200mバタフライで順当に優勝。中でも内田の大きな泳ぎは将来性を感じた。
 182センチ、75キロと体格も文句なし。自由形で世界と勝負できる男子選手がついに出てきたといってよさそうだ。順調に育ってほしい。
 
 そうしているうちに今度は野球の2試合目。
 こちらも終盤に逆転、また逆転の劇的な展開。
 強打・日大三高を抑えた宇部商・好永貴雄の投球センスにはしびれた。
 ただ、これまで4試合をひとりで投げ抜いてきた好永に疲れが感じられるのが、ちょっと心配。

 結局、4時間以上テレビの前にいたことになる。
 でも、好選手のプレーやパフォーマンスを目一杯楽しめたから、いいか。
posted by アイザワ at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月18日

高校ラグビーで起きた死亡事故について

 菅平高原で行われた有力高校ラグビーチーム同士の練習試合でのプレーが原因で、ひとりの選手が亡くなった。報道によれば死因は急性硬膜下出血。タックルの際、頭部を強打してしまったようだ。

 高校ラグビーを長年取材していたこともあって菅平には毎年のように行っていた。
 菅平の合宿では、どの高校も猛練習を行う。選手はそれに歯を食いしばって耐える。辛そうな表情を見ることも少なくなかったが、その試練に耐えた後、選手たちは見違えるようにたくましくなり、巧くなった。真っ黒に日焼けした顔、多くのものをつかみ自信を得た目の輝きは忘れられない。

 そんな現場を知っているだけに、今回のニュースを聞いた時は衝撃を受けた。
 親御さんの悲しみは察して余りある。チームメイトを失った選手たちもショックで練習などできない状態だろう。対戦相手だったチームも辛い思いをしているはずだ。

 ラグビーは体と体が激しくぶつかり合うゲームだ。少々のケガは当たり前。だが、それが大事に至らないようウエイトトレーニングなどを重ねて体に分厚い筋肉をつける。大ケガにつながらないような当たり方も覚える。指導者の多くは安全に十分配慮している。
 この事故がどのような状況で起こったのか、現場を見ていないので軽々に書くことはできないが、不運が重なった事故だと思いたい。

 選手や関係者のショックはなかなか癒えないだろう。だが、亡くなった選手も、この事故が原因でみんながラグビーに対する情熱を失うことは望んでいないはず。選手たちは悲しみを乗り越え、秋のシーズンには元気な姿をグラウンドに見せてほしいと心から思う。
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2005年08月16日

なんとかしてくれ、スポーツアナのわざとらしい絶叫中継

 ここのところ、スポーツ中継をするテレビ局の批判ばかりしているなあ。
 でも、気になるから書かずにはいられない。

 今日はスポーツアナウンサーについてだ。
 前もって書いておくが、スポーツアナの技術はすごいと思っている。
 刻々と変化する試合の状況を語るだけでなく、さまざまなデータや選手にまつわるエピソードを紹介。解説者には視聴者が知りたいことを察知して質問しなければならないし、トンチンカンな解説者のコメントにも話を合わせなければならない。そんな多くのことを途切れなく続けるのは、まさに職人芸。尊敬すべき技術だ。

 ただひとつ、なんとかしてほしいのが、わざとらしい絶叫だ。
 野球ならホームランが出た時、サッカーならゴールシーン、陸上や水泳ならゴールの直前。それが本当に劇的な瞬間なら問題ない。冷静に実況しようと思っているのに思わず気持ちが高ぶって、興奮のあまり絶叫してしまうのならいい。それなら見ている方も一緒に感動できる。
 だが、最近のスポーツアナは、のべつ絶叫している。そういうシーンに遭遇すると、まるでスイッチを入れるように声の音量を上げる。「ここで叫べば視聴者は盛り上がるだろう」ってテクニックとしてやっているのが見え見え。それが気になって仕方がない。

 最近はそういうスポーツアナが増えている気がする。全員とはいわないが、民放のアナはほとんどがこのタイプだ。世界陸上をやっていたので、TBSのことばかり書いているが、日テレにもフジにもテレ朝にもいる。

 実は私がナンバー1のスポーツアナと思っている人はTBSにいた。過去形なのは故人になってしまわれたからで石井智さんという人だ。主にマラソンやゴルフ、F1などを担当しておられた。
 石井アナの実況は大半が冷静だ。低くシブい声で淡々と試合の状況を語っていく。そして勝負どころになると少しだけ声のトーンが上がる。そこには作為は感じられず、「面白くなってきたゾ」という気持ちが声に現れていた。そんな実況に見ているこっちも心地よく乗せられた。
 また、その競技に対する知識がすごかった。たとえばマラソンで先頭集団が20人ぐらいいる時でも「○○電工の○○がいますね」、「○○自動車の○○もついています」という具合に有名無名を問わず選手の名前を言い切ってしまうのだ。競技と選手が好きで、それを伝えたいという思いがなければ、こんな芸当はできないだろう。

 石井アナのような名人が少なくなったのはなぜだろう。それとも、こんな実況スタイルは古いのだろうか。のべつ絶叫した方が視聴率が上がるというデータでもあるのだろうか。

 ちなみに現役で私が好感を持っているのは、元テレビ東京の久保田光彦アナ。この人のサッカー中継はナンバー1だと思っている。フリーの坂信一郎アナの名調子も心地よい。
 マニアック過ぎるか?

posted by アイザワ at 23:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月15日

ユニバーシアードだって、やってるゾ!

 世界陸上が終わって、この夏、残っているスポーツのビッグイベントは高校野球にサッカーW杯・アジア最終予選のイラン戦ぐらいか(もう本大会出場を決めちゃってるから、注目度は今いちだと思うけど)。

 そう思っている人、違いますゾ。

 8月11日から21日まで、トルコのイズミルというところで、ユニバーシアード競技大会が行われている。ユニバーシアードは「学生のオリンピック」と呼ばれる大会で、開催は2年に1度。今回で23回を数える。130の国と地域から約8千人が参加する大規模なもの。つまり、学生の世界一決定戦だ。

 こんなビッグイベントなのに、知っている人はあまりいない。テレビがほとんど触れないからだ。
 「学生」というくくりがあるにせよ、世界一決定戦だからレベルも高いし、出場する選手も真剣だ。日本代表の選手は競技に全力を尽くしている。

 過去の日本選手の成績を見ても、なかなかのものだ。
 たとえばサッカー。前回のテグ大会(韓国)では優勝している。日本のサッカーが世界一になっているのだ(優勝は2大会連続3度目)。
 大学生限定ということで、ブラジルやアルゼンチンといった国は出てこないが、ヨーロッパの国々では大卒のプロ選手も珍しくなく、レベルは相当高い。出場したのは16ヵ国で、そのなかにはイタリア、イングランド、チェコ、ウルグアイ、メキシコ、ナイジェリア、韓国といったW杯でも常連の国が顔を揃えていた。そんな中を勝ち抜いて優勝したのだから快挙といえるだろう(ちなみに決勝の相手はイタリアで、3−2で勝った)。
 しかし、テレビや新聞が大きく報じないもんだから、知っている人は少ない。

 今年のはじめ、鹿島アントラーズの新人選手に取材する機会があり、そのうちの2人が前回のユニバーの優勝メンバーだった。取材相手のことを事前に調べておくのは礼儀だし、優勝したことも知っていたから、そのことを聞くと嬉しそうに話してくれた。
「世界一になったのに、知っている人、少ないんですよね」とも言っていた。

 なんで日本のマスコミはユニバーに冷たいんだろう。
 競泳の柴田亜衣、中村礼子、柔道の泉浩などは、ユニバーでの経験を糧にアテネオリンピックでメダルを獲った。オリンピックであれだけ騒ぐんだったら、ユニバーにも注目すべきではないか。中継は無理でも、せめて成績ぐらいは報じてほしいものだ。

「だったら、そのマスコミの一員であるアンタが書けばいいだろう」って突っ込まれそうだけど、実はそれが難しい。影響力では出版よりもテレビの方が圧倒的に上。テレビで見られないもの、つまり世間の話題にならないものは、企画として出しても採用してもらえないのだ。で、なんでも自由に書けるブログに書いているというわけ。
 みなさんは、どう思いますか?

 ともあれ今、ユニバーシアードと国際大会が開かれていて、日本の学生が奮闘していることは知っておいて欲しいと思う。
posted by アイザワ at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

インターハイと同じ鉢巻きで世界陸上に出場した金丸について

 世界陸上も女子マラソンで日本選手出場種目は終わり。日本選手が出なくても、男子800メートルとか男女4×400メートルは好きな種目だから決勝も見るつもりだけど、気分的には一段落だ。

 女子マラソンは原裕美子の6位が最高。だが、飛び出した王者・ラドクリフに果敢に勝負を挑んだ原の勇気には拍手を送りたい。

 注目していた高校生・金丸祐三が出場した4×400メートルリレーは、予選失格で決勝進出はならなかった。だが、1走を務めた金丸の走りは光っていた。初めて経験する世界の舞台で相当緊張しているように見えたが、スタートからぶっ飛ばす金丸本来の走りを見せ、3位で2走にバトンをつなげた。

 それと、インターハイでしていた鉢巻きをして走ったのはよかった。
 インターハイでは、ほとんどの選手が鉢巻きをして走る。そのスタイルにこだわったところに、「日本代表」というより「オレは日本の高校生代表なんだ」という意気が感じられた。金丸が世界陸上に出られたのは特別な才能があったのが現実ではある。が、高校のグラウンドで同じように練習し同じトラックで戦った選手が世界を相手に走るのは、他の高校生アスリートの励みになったはずだ。
 本人はそこまで考えていなかったかもしれないけど、それに近い思いが、あの鉢巻きに込めていたような気がする。いいヤツそう。これからも応援を続けたい選手だ。

posted by アイザワ at 00:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月14日

尾方剛3位、高岡寿成4位、よくやった!

 尾方剛、銅メダルおめでとう! 高岡寿成も勝負をかけてバテたにもかかわらず、粘って4位に入ったのは立派だ。
 それと順位は不本意だったと思うけど、奥谷亘、入船敏、細川道隆もしっかり完走。マラソンチームの5人が健闘をたたえ合う握手をしていたのは、いいシーンだった。

 この5人には取材したことはないけど、これまでの経験では、マラソンランナーには温厚で誠実な人が多い。トップランナーは毎日30キロから50キロの距離を走りこむ。そんな単調で苦しい練習は、感情の起伏が激しい人には耐えられない。結果的に真面目で温厚な人が残るのだろうと、私は思っている。

 それはそうと、今日はほんの1週間前、インターハイで激走したスーパー高校生・金丸祐三が4×400メートルリレーの予選に出場する。頑張って、予選通過に貢献してくれ! 彼の走りによっては、もう1本、日記を書くかもしれません。
 
 

 

 

posted by アイザワ at 01:00| Comment(2) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月13日

ふたたび世界陸上のTBSにひとこと

 3日前の日記にも世界陸上中継のことに触れたけど、また指摘したいことがあった。

 澤野大地が出場した棒高跳び決勝についてだ。

 5メートル35からスタートしたのは澤野とランス(ベルギー)だけで、ふたりともクリア。
 勝負は実質、5メートル50から始まった。
 澤野は、これを1回でクリア。が、強風と雨という悪条件下で3人がクリアできず、澤野は決勝に残った12人中、9人に入った。

 問題は次の5メートル65だ。
 本来なら、この高さは楽々とクリアする有力選手が、悪天候に翻弄されて次々と失敗する。
「ひょっとすると、5メートル65がメダル獲得ライン?」という雰囲気が漂いだした。
 その期待感だろう。アナウンサーのテンションが上がり、「澤野、頂点は近い!」、「メダルまでもう少し!」といった言葉を発しだした。
 ここまではいい。
 が、4人がこの高さをクリアし、澤野が2回失敗後の3回目、つまり最後の挑戦の時も、この言葉を続けたのだ。
 澤野が、もしこの高さをクリアしたとしても5人目に過ぎない。しかも、まだ跳べていないのだ。
 「頂点」だとか「メダル」だとか言えるのは、跳んでからの話でしょ?

 棒高跳びのルールをよく知らない人やここからテレビを見始めた人は、「跳べばメダルなのか」と誤解するだろう。「これを跳べばベスト5人に入り、メダルの可能性も見えてきます」と冷静に解説すべきところなのだ。
 
 見ているこっちだって、澤野にはなんとかクリアして欲しいと固唾を属んで見守っている。
 画面からは緊迫感も十分伝わってくる。
 そこに割って入る「頂点!」の連呼。
「頂点って、そりゃまだ早いだろう」と画面に向かって何度つっこんだことか。

 結果は3回目も失敗して、澤野は8位。
 同じ8位でも、このアナウンスは澤野に対する評価も左右すると思う。

「頂点・メダル」の連呼で目一杯期待する→8位→な〜んだダメじゃん。
冷静な状況説明を聞いて挑戦を見守る→8位→頑張ったけどメダルには届かなかった。でも、世界選手権・跳躍種目で日本人初の入賞はすごい。

 こういう差になるはずだ。

 アナウンサーだって、為末や末続ほど知名度がない澤野をアピールしなければならない状況に置かれて力が入るのはわかる。でも、これじゃ、ひいきの引き倒しだ。


 これも担当アナの責任というより、「絶叫での盛り上げ」をよしとするテレビ局サイドの問題だろう。最近のスポーツアナウンサーの実況については、まだ言いたいことがあるので、後日また書きます。





posted by アイザワ at 01:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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