2005年09月07日

巨人の大いなる勘違い、星野への監督就任要請

 星野仙一阪神シニアディレクターの巨人監督就任話が、現実味をおびてきた。
 阪神・久万オーナーが就任要請があったことを認め、巨人はそのために10億円を用意しているとも伝えられている。
 仰天人事だから、新聞などは大騒ぎで成り行きを報じているが、記事を読むたびに開いた口がふさがらなくなる。

 そもそもファンの誰が、星野が巨人の監督になることを望んでいるのか。

 各球団のファンの気持ちは、おおむね次のようなものではないだろうか。

巨人ファン=星野は打倒巨人の野球人生を歩んできた憎っくき存在だ。プロ野球の王道を歩んできた(と思っている)巨人が、OBを監督にするという伝統を破って外部招へいすること自体、抵抗感があるのに、こともあろうにそれが星野というのはとても認められない。原辰徳という人材がいるのに何故?という思いもある。もし、星野が巨人の監督になったら、ファンを辞めると決めている人も少なくないはずだ。

阪神ファン=星野は最下位続きだった阪神を2年で優勝させた救世主。ずっと監督をやってもらいたかった。が、健康上の理由でやむなく岡田にバトンタッチし、シニアディレクターになった。そこに男の美学を感じて信奉してきた。ところが今回、巨人から監督要請があると、まんざらでもなさそう。「健康問題の方はどうなったんや」と突っ込みたくもなる。また、巨人は特別な存在。優勝はできなくても、阪神が巨人に勝てばうれしいというのが阪神ファンのメンタリティだ。それほど敵視している巨人の監督にもしなったとしたら「裏切りもんや!」と大ブーイングが起きるのは必至。

中日ファン=阪神の監督になった時点で気持ちは離れている。といって、巨人の監督になるのは、あまりいい気分ではない。

ヤクルト・横浜・広島ファン=アンチ巨人という部分で共鳴できた部分はあるが、しょせん、どうでもいい人。客観的な立場で面白がっているが、別に巨人の監督になって欲しいとは思っていない(私の立場はここ)。

パリーグファン=パリーグ球団を応援しているのはコアなファンが多く、星野のことは一野球ファンとして興味はあるが、一番の関心事は自分が応援する球団。セリーグがどうなろうと関係ないというスタンス。

 ということで、星野の巨人監督大歓迎という人がいるとすれば、テレビによく映って知っている選手がいるからなんとなく巨人が好きという「うっすら巨人ファン」だけだろう。
 親会社の読売や巨人の経営陣は、こうしたファンの空気を読めずに、星野という劇薬でチームを生き返らせようと考えたわけだ。

 彼らは、巨人が強ければ、ファンは戻ってくると思っている。
 巨人が強くなければ、読売新聞の拡販に威力を発揮した巨人戦チケットの価値が落ちる、巨人戦の視聴率が落ちると思い込んでいる。つまり、営業的見地から、巨人を強くしてくれそうな星野を引っ張ってこようとしているわけだ。たしかに拡販用巨人戦チケットを喜ぶ人の多くは、うっすら巨人ファンだ。でも、そういう人たち自体が少なくなっている。
 プロ野球が巨人中心でまわっていた過去の栄光が忘れられないのだろう。発想が古いのだ。

 この騒動、ファンの気持ちをまったく顧みず商売優先で生き残ろうとしている読売(ナベツネ)の大いなる勘違い。
 私はそう見ている。

 




posted by アイザワ at 01:40| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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