2005年09月08日

巨人・桑田のブログに考えさせられた

 7時からはキリンカップ・日本−ホンジュラス戦をテレビ観戦。親善試合のせいか、全体的にマークが甘く散漫な印象。5−4というスコア通り、大味な試合だった。スタジアムにいた人は、ゴールシーンが沢山見られて、楽しかっただろうけど…。

 その後は頭を使わないで済む仕事をしながら、ラジオで阪神−中日首位攻防戦を聴いた。両チームのファンでもないのに、ラジオ中継を聴くというのは変だろうか。でも、実況を聴くだけでも緊迫感が伝わってくるいい試合だった。映像が見たかったゾ。

 ところで今日の日記は、それがテーマじゃない。
 巨人のサイトにある桑田のページに書かれた「沈黙そしてもう、うんざり」という文章を読んで考えさせられたことを書く。

 桑田は怒っていた。
 相手はマスコミ。今、写真誌に追いかけられているらしい。
 今季の桑田は絶不調。いまだに勝利はなく、「もう限界」とか「巨人から戦力外通告をされるのでは」とか言われるようになった。写真誌は桑田を追いかけて、酒でも飲んでいたら写真を撮って「そんなこと、してていいの?」なんて記事を作ろうとしているのだろう。
 桑田は「生活がかかっているから、その人たちを責めてはいけないと思うけど」といいながらも、「精神的苦痛は大きい」と書いている。

 また、新聞やテレビにも苦言を呈している。
 桑田はまだ、現役でプレーを続けたいと思っている。その思いが強い分、今季の不振はこたえているようで、苦しい胸の内を正直に吐露している。だが、マスコミは、そんな桑田の心に土足で踏み込むように、限界を感じないか、といったことを聞きにくるようだ。
 それに対して桑田は怒っている。野球選手がここまで本音を語るのかと驚くくらいに怒っている。

 私もマスコミの片隅に身を置く人間だから、この構図はよくわかる。
 メディア側は、より刺激のあるニュースがあった方が注目され、売れゆきがよくなると思っている。「引退する」なんてコメントを取れたらスクープだ。また、スキャンダラスな行為でもあれば、ここぞとばかりに叩く。私も、そういう仕事をしたことがあるから、よくわかる。
 当然、選手の側は不愉快だ。悪いことは書かれたくないから、マスコミとの接触を避けるようになる。時には邪険に扱うこともある。メディア側は、それを根に持ち、さらに悪く書こうとする。とくに桑田は巨人入団時のいきさつや副業による借金など、ダーティイメージがある選手。メディア側には叩いてもいいという感覚がある。

 だが、私はそうしたメディアの体質に、どこか違和感がある(私は選手のスキャンダルを取材したことがあるし、偉そうなことを言える立場ではないが)。

 私は選手とメディアの関係は、基本的にイーブンだと思っている。メディアはスポーツがなければ、選手が活躍してくれなければ仕事が成立しない。選手は、メディアが取り上げることで注目され人気を得る。持ちつ持たれつ、共存共栄の関係なのだ。
 別にきれい事を書く必要はない。選手はプレーに集中していればいい。メディアはそれを忠実に報じればいい。
 ところが、今の選手とメディアの関係はイーブンとはいいきれない。選手に日の出の勢いがあればメディアは持ち上げまくる。選手も勘違いして偉そうになる。しかし、いったん落ち目になると、メディアは容赦なく叩き、選手は落ち込む。ホントに偉そうなことは言える立場ではないが、この構図、なんか変だと思う。

 桑田は野球に関しては文句のつけようがないセンスの持ち主だ。そのうえ練習熱心、自己管理も完璧。桑田に憧れ、プロまで駆け上った選手も少なくない。野球界の功労者だ。だったら、素直にその功績は認めるべきなのだ(好き嫌いは別にして)。現役に賭ける思いを受け止めるべきなのだ。

 今日、桑田の心の叫びを読んで、改めてそのことを考えさせられた。
 カッコをつける気はない。いいコになるつもりもない。ただ、桑田の文章は、マスコミで仕事をするうえでの自戒にしたいと思う。

 桑田はこの文章の最後を「この苦しみから何かを学び、見い出し、もう一度花を咲かせたい」と結んでいる。
 私はとくに桑田のファンではないけれど、その言葉通り花を咲かせて欲しいと思うようになった。

 




posted by アイザワ at 02:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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