2005年09月22日

一スポーツ好きから見たNHK受信料問題

 NHKが「受信料不払い者に対して民事手続きも辞さない」という姿勢を示したことに対して議論が沸騰している。
 受信料を払っている人には不公平感があり、「法的手続きも当然」という。
 払っていない人は「不祥事を起こしておいて、そんなエラソーなことがいえるのか」、「NHKは見ていない。見てもいない人から強制的に金を取ろうというのはゴーマンだ」等々文句が出ている。
 お金が絡んでいるせいか議論が感情的になっている。まあ、感情を刺激する問題だから議論が盛り上がるんだろうけど…。

 一スポーツ好きの私の受信料問題に対する見解はこうだ。
 NHKがないと困るというのが率直な感想だ。民放の経営はスポンサーの存在によって成り立っているから視聴率第一だ。当ブログでも度々触れているが、視聴率を獲得するためにスポーツ中継も余計な演出で、あざとい盛り上げを図る。その点、受信料で成り立っているNHKは視聴率を気にしない番組作りができる。やたらと絶叫しない落ち着いたアナウンスがそうだ。この夏、教育テレビで中継されたボートの世界選手権などは視聴率を気にしないで済むから放映できたものだろう。

 ところが、知り合いのNHK関係者に聞くと「NHKも視聴率は相当気にしている」という。視聴率のいい番組を作ることが、受信料をいただいている放送局の務めという意識があるらしい。
 私はここが違うんじゃないかと思う。「営業」で運営されている民放と同じ土俵に立つことはない。民放には作れない「視聴率など関係なく、この番組を必要としている人のための番組を作る」という公共放送としての毅然とした態度でいればいいのではないか。

 私の場合はスポーツ中継を必要としている。ボートの世界選手権だって見たいし、BSのJリーグ中継も見たい。
 これは他のジャンルも同じだ。クラシックの演奏番組を必要とする人もいる。落語や浪曲、歌舞伎の中継を見たい人もいる。報道や災害情報、ドキュメンタリー、園芸、料理、ペットの飼い方、医学・健康情報、教育、ラジオ深夜便などの癒し番組、ロックやレゲエのコンサート…、それぞれ必要とする人がいる。少数でも、そういう番組を必要としている人がいる。視聴率なんか気にせず、必要にしている人のための番組作りに徹すればいいのではないかと思う。地上波では第一と第二、BSも第一と第二の4つのチャンネルがあるから、それぞれに対応することはできるはずだ。それらのニーズをチェックして、それに合致する番組を作れば、トータルすれば国民全部とはいわないまでも、9割ぐらいをカバーすることはできるのではないかと思う。

 ところが、民放と同じように視聴率を気にして、中途半端な視聴者迎合番組を作ろうとしている。
 その辺の腰の座らない部分に視聴者はいらだっているのではないか。高視聴率を稼ぐ紅白のプロデューサーに特権が与えられ、不祥事につながったことが怒りを呼んでいるのではないか。

 必要とする人のための番組を作り、その対価として受信料を得るという発想に立てば、ケーブルテレビのような有料放送形式が誰もが納得する方法だろう。が、NHKがそれをやるのは規模的にも難しいだろう。

 まず受信料ありきで法的措置を取るなんて一方的かつ高圧的な態度をとるより先にやるべきことはあると思う。
 必要としている人のために必要な番組を作る。信念を持って作る。
 こういうところから、変えるべきなのではないかと思う。

 前も書いたが、私の場合はインターハイを中継してくれれば、喜んで受信料を払う。



posted by アイザワ at 01:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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