2005年11月05日

祝 選抜大会出場確定! 八重山商工が最高のお手本を示してくれた

 秋季高校野球・九州大会で日本最南端の高校、八重山商工が準優勝し、来春の選抜の出場を確定させた。
 所在地は離島の石垣島。もちろん野球留学生などいない。中学生対象のポニーリーグ世界大会で3位になった「八重山ポニー」の指導者だった伊志嶺吉盛氏が監督を務め、エース大嶺は世界3位ピッチャーという条件は揃っていたものの、ナインはすべて島内出身者だ。離島だから練習試合も満足にできないだろうし、モチベーションを維持するのも難しいだろう。そんなチームが甲子園の常連、明豊(大分)や延岡学園(宮崎)を破って九州のナンバー2になったのは、快挙というしかない。
 また、決勝戦の相手で優勝した清峰(長崎)も野球留学生を受け入れず、地元出身者で固めたチームだ。今夏の全国選手権大会では初出場にもかかわらず、愛工大名電(愛知)、済美(愛媛)という強豪を破り、ベスト16になった。つまり、秋の九州・高校ナンバー1決定戦は、野球留学生なしの2校で争われたわけだ。

 野球留学生の問題が、今盛んに議論されている。選手権の開会式で文部科学大臣が疑問を呈し、高野連も実態調査に乗り出した。それに対して私は「何をいまさら」と以前の日記で書いた。野球留学なんて、はるか昔から行われているし、今では当たり前。この流れは止められないという理由からだ。そして、全国から好素材を集めて、勝利という「結果に意味を求める高校」と、与えられた条件でできる限りのことをする「過程に意味を求める高校」があることを知ったうえで見ればいいのではないかと書いた。
 この見方でいえば、八重山商工と清峰高校は、過程に意味を求める高校だ。
 過程に意味を求めるといっても、負けてもいいということではない。勝利という目標があって、そのために精一杯のこと(練習など)をするのが過程だ。
 その過程を大事にすることが勝利につながり、選抜大会出場をつかんだのが、八重山商工であり清峰高校だ。素材は並でも、あきらめずに努力すれば、野球留学生がいる高校とも対等以上の戦いができるというお手本を示してくれたのだ。

 文部科学大臣や高野連が上から「野球留学は問題だ」とか言っても事態は変わらないだろう。だが、八重山商工や清峰高がこのような見本を示せば、厳しい状況に置かれ、甲子園など夢のまた夢とあきらめている高校も希望が持てる。野球留学のあり方を見直すきっかけになるかもしれない(それでも、野球をはじめとするスポーツ留学は現状通り続くだろうが)。
 その意味でも、甲子園出場を決めた八重山商工と清峰高には拍手を送りたい。
posted by アイザワ at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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