2006年01月16日

これでいいのか高校スポーツ その3

 マイナースポーツの選手たちは、どのような動機でそのスポーツを始めるのか。前回は疑問形で終えたが、答えは解っている。親の影響が大なのだ。
 父親か母親のどちらか(場合によっては両親とも)が、その競技をやっていて、楽しさや面白さを知っている場合、子供にもやらせるパターンが圧倒的に多い。
 ウチの中3の娘は、バドミントンをやっている。ウチの場合は友達に誘われて地域のクラブに入ったのだが、知り合った強い選手たちのほとんどは親が元選手だったり競技経験者だった。
 取材で会った選手にしても、始めた動機を聞くと、マイナー競技になればなるほどそのパターンが多い。
実際、トップアスリートの多くがそうだ。ハンマー投げの室伏広治、卓球の福原愛、塚原直也をはじめとする体操の有力選手、トリノ五輪に出場する選手も多くは親の影響で小さい頃から競技を始めた選手だ。今ではマイナーといっていいか微妙だが、ゴルフの宮里藍にしても横峯さくらにしても、父親の情熱的指導があって大きく育った。
有力選手として育つうちの大多数が、そうした「世襲型」の選手。そこに少数加わるのが、ウチの子のように、たまたま人的つながりがあったり、近くに有力クラブがあったりするケースだ。
 各競技団体は、競技力向上のためには底辺拡大が必要だとよくいう。競技を盛り上げ人気を獲得し、競技人口を増やすことから好選手が育ってくるという発想だ。だが、現実にはそれができるのは野球とサッカーだけであり、マイナー競技は底辺は拡がらない状態が続いている。少子化が進めば、拡がるどころか底辺は狭まる一方だ。
 そんな状況で選手育成を担う原点にあるのは親の情熱だ。個々の親が我が子に競技の楽しさを教え、実力を伸ばすための最良の環境を探し、その意を受けた有能な指導者が育てる。
システマチックに選手を育成する環境は現状ではないに等しく、結局は親の情熱頼みという、お寒い状況なのだ。
テレビ局をはじめとするスポーツマスコミは、こうしたお寒い状況をほとんど伝えない。伝えるとすれば、その中からたまたま育ったトップアスリートを、活躍が予想される大会前などに持ち上げるというパターンだ。持ち上げる時は、徹底的に持ち上げるから、一見、有望選手が次々と育ってきているように思える。だが、それは錯覚。実際には、日本のスポーツは危機的状況にあると私は思っている。
posted by アイザワ at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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