だが、男子回転に出場した4選手は頑張った。
皆川賢太郎の4位はすごい。湯浅直樹の7位入賞も予想を超えた好成績。佐々木明は旗門で失敗し、棄権したが、それもメダルを狙って果敢に攻めたからのこと。生田康宏も1本目、不通過の旗門をやり直すため、もう一度上って完走した。勝負は終わったけど、2本目を滑りたいというアスリートの思いが表れた行動だった。拍手を送りたい。
ともかく、アルペン競技で4位とか7位に入ることは、とんでもない快挙だ。ヨーロッパ各国のアルペン競技の層はめちゃめちゃ厚い。多くの才能が英才教育を受け、地元ヨーロッパの競技会場で、経験を積んで育ってくる。そんな中に、極東の日本から来た選手が、第一シードの15人の中に2人入った。入賞者を2人も出した。
たとえメダルがなくても、その健闘は高く評価したい。佐々木は24歳、湯浅は22歳と若いし、第1シード当たり前の状況を、これからも続けていってほしい。