2005年08月16日

なんとかしてくれ、スポーツアナのわざとらしい絶叫中継

 ここのところ、スポーツ中継をするテレビ局の批判ばかりしているなあ。
 でも、気になるから書かずにはいられない。

 今日はスポーツアナウンサーについてだ。
 前もって書いておくが、スポーツアナの技術はすごいと思っている。
 刻々と変化する試合の状況を語るだけでなく、さまざまなデータや選手にまつわるエピソードを紹介。解説者には視聴者が知りたいことを察知して質問しなければならないし、トンチンカンな解説者のコメントにも話を合わせなければならない。そんな多くのことを途切れなく続けるのは、まさに職人芸。尊敬すべき技術だ。

 ただひとつ、なんとかしてほしいのが、わざとらしい絶叫だ。
 野球ならホームランが出た時、サッカーならゴールシーン、陸上や水泳ならゴールの直前。それが本当に劇的な瞬間なら問題ない。冷静に実況しようと思っているのに思わず気持ちが高ぶって、興奮のあまり絶叫してしまうのならいい。それなら見ている方も一緒に感動できる。
 だが、最近のスポーツアナは、のべつ絶叫している。そういうシーンに遭遇すると、まるでスイッチを入れるように声の音量を上げる。「ここで叫べば視聴者は盛り上がるだろう」ってテクニックとしてやっているのが見え見え。それが気になって仕方がない。

 最近はそういうスポーツアナが増えている気がする。全員とはいわないが、民放のアナはほとんどがこのタイプだ。世界陸上をやっていたので、TBSのことばかり書いているが、日テレにもフジにもテレ朝にもいる。

 実は私がナンバー1のスポーツアナと思っている人はTBSにいた。過去形なのは故人になってしまわれたからで石井智さんという人だ。主にマラソンやゴルフ、F1などを担当しておられた。
 石井アナの実況は大半が冷静だ。低くシブい声で淡々と試合の状況を語っていく。そして勝負どころになると少しだけ声のトーンが上がる。そこには作為は感じられず、「面白くなってきたゾ」という気持ちが声に現れていた。そんな実況に見ているこっちも心地よく乗せられた。
 また、その競技に対する知識がすごかった。たとえばマラソンで先頭集団が20人ぐらいいる時でも「○○電工の○○がいますね」、「○○自動車の○○もついています」という具合に有名無名を問わず選手の名前を言い切ってしまうのだ。競技と選手が好きで、それを伝えたいという思いがなければ、こんな芸当はできないだろう。

 石井アナのような名人が少なくなったのはなぜだろう。それとも、こんな実況スタイルは古いのだろうか。のべつ絶叫した方が視聴率が上がるというデータでもあるのだろうか。

 ちなみに現役で私が好感を持っているのは、元テレビ東京の久保田光彦アナ。この人のサッカー中継はナンバー1だと思っている。フリーの坂信一郎アナの名調子も心地よい。
 マニアック過ぎるか?

posted by アイザワ at 23:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ、始めたんですねー。連日の記事、ご苦労様です。アナウンサーの資質については同感です。余計な絶叫はいりません。ちなみに、僕の好きなアナウンサーは金子勝彦さん。ダイヤモンドサッカーの頃から大人の実況してました。

ついでにいうなら、サッカーの自称サポーターたちによる指笛応援は実に不快。ブーイングで使うならともかく、試合中のべつまくなしピーピー♪ 単に騒ぎたいだけなんでしょうが、ホイッスルと似た音を出しつづけることをなぜ主催者・協会が黙認しているのか不思議なくらい。国際試合でもやってるので本当に日本の恥をさらしているようでガックリしますわ。
Posted by ボンド at 2005年08月17日 21:01
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