2005年08月25日

高校野球暴力事件の処分を報じるマスコミの体質

 昨日、日記に高校野球の暴力事件に対する処分のことを書いたら、急にアクセスが増えた。みんな、この問題には関心があるんだなあ。
 で、これに言及しているブログを覗いてみたところ、ほとんどが選手に同情的。連帯責任はおかしい、優勝取り消しなんてあってはならない、高野連はひどいといった意見が大半だった。

 その中で私が鋭いと思ったのは、この問題を報じるマスコミについての意見だ。
 「暴力はいけない」、「処分もやむなし」の論調で横並び。連帯責任や高野連の対応を批判しないのはおかしいというものだ。
 一応マスコミの片隅にいる私の、それに対する見解を書いておこう。

 実はマスコミもホンネとタテマエを使い分けているのだ。

 高校野球を運営しているのはご存知高野連。その広報の役割を務めるのは朝日新聞(夏の選手権)だ。朝日としては高野連とは良好な関係を続けたいから、絶対に批判的なことは書けない。営業に直結する大事なイベントでもあり、従来通り「清く正しく美しい」ものとして報じ続ける。
 朝日は公称800万部以上の販売部数を誇る大新聞だ。朝日ブランドの力は強く、朝日の書くことなら正しいと思い込む人も少なくない。で、「高校野球に暴力はあってはならない」という世論ができる。
 他のマスコミも朝日に同調する気はないものの、世論を敵にまわすのはまずいから、当たり障りのない報道をする。意見を述べるとすれば、やはり「暴力はいけない」。または事実だけを伝える客観報道に徹する。余計なことを書いて抗議が来ても困るし、高野連にも気を遣わなければ後の仕事に響くからだ。
 それでますます処分は妥当という世論ができあがる。
 ワイドショーのコメンテーターなども、その空気は察知しているから、「可哀相なのは選手だ」などといいながら、「暴力はいけない」という結論でお茶を濁すことになる。

 これがタテマエ。
 でも、記事を書いた記者もコメンテーターも、仕事が終わって酒場で飲んでいる時には「部活であの程度の体罰は当たり前だよな」、「チクったやつの気が知れない」とか言っているのだ。
 これがホンネ。
 頭で考えていることと表現する内容が違うのだ。

 ところが、ブログの主たちは自分の頭でこの問題を考え、おかしいことはおかしいと素直に書いている。こっちの方が、よっぽど正常だと思う。

 で、アンタがマスコミで仕事をする時は、ホンネとタテマエを使い分けてるの?と突っ込まれると、ちょっと困る。
 原稿を書く時、世間の空気を読むことは確かにあるからだ。
 でも、好きなスポーツに関しては、評価すべきことは評価し、批判すべきことは批判する姿勢を持ち、ホンネを書いていこうと思っている。


 
posted by アイザワ at 01:31| Comment(1) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私はマスコミが聞き分けの無い幼児のように見えてしかたありません。
Posted by 藍 at 2005年10月13日 14:01
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