2005年11月28日

Jリーグの大混戦を演出した要因を私なりに分析してみた

 最終節の勝敗次第で5チームに優勝の可能性があるJリーグの大混戦。なぜ、こんな展開になったのか、長年サッカーを観てきた目と、レベルは低いが今も草サッカーをプレーしている感覚で、考えてみた。

 構図は分かりやすい。早い時期に上位に立ったアントラーズとガンバが勝負どころで思うように勝てなくなり停滞。スタートに失敗し、正直優勝は意識せずにゲームを重ねていくうちに調子づき、いつのまにか上位に進出したのがセレッソとジェフ。それと、肝心なところで格下チームに負けたりする情けない部分を見せながら、地力があるもんだから、その穴埋めの連勝を重ねて今の位置にいるレッズ。こんな感じだ。

 で、ポイントはなぜアントラーズとガンバが失速したかだ。故障者や出場停止などもあるだろうが、大きな要因はメンタルだと思う。
 どのスポーツもメンタルコントロールは重要だが、サッカーはとくにメンタルの影響が大きいスポーツではないだろうか。
 手を使えるボールゲームは、ボールをしっかり手でつかむことができる。ボールをつかんでキープしている間は相手にボールを奪われる心配は少ないし、落ち着いて次の展開を考えられる。
 一方、サッカーは手が使えないから、たとえボールをキープしていても、いつ相手に奪われるか分からない。ルーズな状態だ。また、器用な手が使えればパスのコントロールも正確。巧い人なら、1センチ単位の誤差でパスを投げられる。ところがサッカーは手ほど器用ではない足や頭を使うしかない。それでもプロは信じられないほど正確なパスを送るが、10センチ単位の誤差は出るものだ。
 つまりサッカーは、手が使える競技と比較するとアバウトな部分が多いのだ。
 そんなサッカーで選手はどんなプレーをしているのか。
 ディフェンダーはセーフティ第一だ。相手に決定的なシーンを作らせないように、堅いプレーを心がける。ところが攻撃の選手はそれではダメだ。サッカーの攻撃にはイマジネーションが必要。精度よりもひらめきが大事になる。
 たとえば、ワンタッチでポンポンとパスをまわしていく(時にはヒールなんかを使いながら)プレー。その速く意外性のある動きに相手は対応しきれなくなり、隙が生まれる。日本代表の試合で中村俊輔がワンタッチで処理したボールを相手に奪われ、軽率だと非難されることがあるが、攻撃の選手はそういう部分も必要なのだ。
 つまり、リラックスして、ある程度のリスクは覚悟のうえで、イマジネーションを優先してプレーする。言い換えれば、出たとこ勝負でいい加減だけど、はまれば凄いというプレーができなければ、攻撃は成功しない。
 ところが、上位に立ち優勝を意識すると、いい加減なプレーがなかなかできなくなる。心のどこかにミスをしないように堅く行こうという意識が生じ、一瞬の躊躇が生まれる。しかし、それでは相手ディフェンスを翻弄することができず、ゴールも生まれにくくなる。アントラーズとガンバの選手たちは、こういう状況に陥ったのだと思う。
 一方、驚異的な追い上げを見せたセレッソとジェフは、優勝を意識しないで済むチャレンジャーだったから伸び伸びと、ラフでいい加減なんだけどイマジネーションあふれるプレーをして勝利を積み上げてきた。優勝なんか考えなくていい位置にいたから、これができたのだ。
 それが大混戦の要因だと思う。

 しかし、優勝がかかる最終節は5チームすべてにプレッシャーがかかり、とてもいい加減なプレーはできなくなる。だから面白い。どのチームが、優勝の呪縛からつきぬけたプレーができるか。ここが見どころだと思っている。


posted by アイザワ at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。